執行機関/捜査機関向けガイドライン

 

Xとは


Xは、ユーザーがアイデアや情報を手軽に投稿して共有し、公共の場における会話に寄与できる、リアルタイムのグローバル情報ネットワークです。Xは「いま」起きていることや、人々が話していることが見つけられる場所です。何かが起これば、その出来事はXで発信されます。

詳細については、about.twitter.comをご覧ください。Xの特徴や機能の最新情報については、ヘルプセンターをご覧ください。
 

 

アカウント情報開示請求

 

Xが保有するアカウント情報


Xアカウントのプロフィールには通常、プロフィール画像、ヘッダー画像、背景画像、ツイートと呼ばれる投稿記事が含まれます。さらに、居住地(例: サンフランシスコ)、ホームページ(例: X.com)、アカウントについての簡単な「自己紹介」を記入して、公開プロフィールに表示することもできます。Xではすべてのユーザーが強力なプライバシー設定を利用できます。Xが収集するユーザーに関するデータの詳細については、プライバシーポリシーをご覧ください。

 

ユーザーが作成した画像や動画に対するXのアクセス権


Xは、Xアカウントのプロフィール画像、ヘッダー画像に加えて、Xにアップロードされた画像(pic.X.comの画像)をホスティングします。ただし、Xがホスティングしていない画像がXに表示される場合もあります。詳細についてはXへの画像の投稿をご覧ください。

Xは、Xにアップロードされた動画(pic.twitter.comの動画)や、Periscopeに投稿された動画をホスティングします。ただし、Xがホスティングしていない動画がXに表示される場合もあります。

ダイレクトメッセージで共有されたリンクを含め、Xで共有されたリンクは自動的にhttps://t.co短縮リンクに変換されます。https://t.coリンクであっても、それがXでホスティングされている画像や動画であるとは限りません。

 

Periscopeとは

Periscopeは、ユーザーがリアルタイムで動画をライブ放送し、共有できる独立型モバイルサービスです。Xが収集するPeriscopeの利用者データの詳しい内容については、Periscopeプライバシー声明をご覧ください。Periscopeの詳細については、Periscopeのヘルプセンターをご覧ください。Xアカウントを持っていない場合でもPeriscopeアカウントを登録できます。また、Xアカウントを持っていてもPeriscopeアカウントと関連付ける必要はありません。

Periscopeのユーザー名を調べる方法についてはこちらをご覧ください。

 

データ保持に関する情報


X

Xが情報を保管する期間は情報の種類によって異なり、利用規約プライバシーポリシーによって定められています。Xのリアルタイム性をかんがみて、一部の情報(IPログなど)はごく短期間のみ保管されます。

保管される情報の一部は自動的に収集されますが、それ以外の情報は利用者自らが自由裁量で提供します。Xはこのような情報を保管しますが、その正確性に対する保証はいたしかねます。たとえば、利用者が虚偽または匿名のプロフィールを作る可能性があります。Xでは本名の使用を義務付けておらず、メール認証や本人確認を実施していません。Xのデータ保持ポリシーの詳細については、プライバシーポリシーをご覧ください。

注記: アカウントが削除された場合、ごく短期間のうちに、ツイートを含むアカウント情報にアクセスできなくなります。削除済みアカウントの扱いについては、こちらをご覧ください。通常、アカウントの所有者によって削除されたコンテンツ(ツイートなど)にはアクセスできません。
 

Periscope

Periscopeでは、情報の種類に応じて保持期間が異なります。ライブ放送およびライブ放送情報はごく短期間のみ保管されます。ライブ放送の保持期間については、Periscopeのヘルプセンターをご覧ください。Periscopeのデータ保持ポリシーの詳細については、Periscopeのプライバシーポリシーをご覧ください。

 

データ管理者


米国に居住するユーザーや、EUまたは欧州経済領域外に居住するユーザーの場合、カリフォルニア州サンフランシスコを拠点とするX Corp.が、データ管理者として個人データの責任を負います。EUまたは欧州経済領域内に居住するユーザーの場合、アイルランドのダブリンを拠点とするX International Unlimited Companyがデータ管理者となります。

 

保管要請


法的に妥当な場合に、Xは執行機関/捜査機関からの要請に基づき、法的手続きに関連する証拠となる可能性がある記録を保管します。Xは有効な法的措置が進められている間、関連するアカウントの90日分の記録を一時的なスナップショットとして保管します。ただし、これを開示することはありません。 

保管要請は、適用法令に従い、次の条件を満たすことが求められます。

  • 要請を行った執行機関/捜査機関の担当者の署名がある。
  • 有効な執行機関/捜査機関の担当者のメールアドレスがある。
  • 執行機関/捜査機関の、編集不可能な形式のレターヘッドを使用して送信されている。
  • 対象となるXプロフィールのユーザー名とリンク(例: @Xsafety、https://twitter.com/twittersafety)、Xの公開固有アカウントID番号(UID)、Periscopeのユーザー名とリンク(例: @twittersafety、https://periscope.tv/twittersafety)のいずれかを記載する。X UIDを特定する方法はこちら、Periscopeのユーザー名を特定する方法はこちらをご覧ください。
     

保管期間の延長が要請された場合、Xはこれに対応しますが、執行機関/捜査機関の皆様には、適切な手段を使って迅速に記録を調査されることをおすすめします。要請された情報を将来的に提供できるかどうかは保障いたしかねます。

保管期間の延長要請は、処理のための時間を十分に確保できるように、保管期間が終了する1週間(7日間)以上前に提出することをおすすめします。

執行機関/捜査機関や政府組織によるユーザー情報の保管要請は、Xの法的請求提出ウェブサイトから提出できます(t.co/lrまたはhttp://legalrequests.twitter.com )。保管期間の延長は、単独の要請として提出してください。詳しい手順については、以下をご覧ください。

 

Xアカウント情報の開示請求


捜査機関がユーザーのアカウント情報の開示を請求する場合、カリフォルニア州サンフランシスコに所在するX Corp.またはアイルランドのダブリンに所在するX International Unlimited Companyに請求してください。Xは、適用法令に沿って発行された有効な法的文書に対応します。

 

個人情報の開示には呼出状または裁判所命令が必要

Xユーザーに関する非公開情報は、呼出状、裁判所命令、その他の有効な法的文書など、適切な法的手段に応じる場合、または以下に示す有効な緊急要請に応じる場合を除き、執行機関/捜査機関に公開されることはありません。

 

通信内容の開示には捜索令状が必要

通信内容(ツイートまたは画像など)の開示を請求する場合、Xに対する適切な管轄権を有する機関による有効な捜索令状、または同等の効力を持つ法的文書が必要となります。

 

アカウント情報開示請求はユーザーに通知されるか

アカウント情報開示請求はユーザーに通知されます。透明性と適正手続きを確保するため、Xのポリシーにおいては、合衆国法典第18編2705条(b)項に基づく命令などにより禁じられていない限り、XアカウントまたはPeriscopeアカウントへの情報開示請求があったことを、可能な限り早く(アカウント情報の開示前または開示後)当該利用者に通知し、その請求の内容をすべて伝えます。当該ユーザーへの通知を避けたい場合は、非開示規定として、Xから当該ユーザーへの通知を差し止める期間(90日間など)を指定してください。生命の危機が迫っている緊急事態、児童の性的搾取に関する事件、テロ行為など、緊急性が高い状況や通知が逆効果を招くような状況では、例外としてユーザー通知ポリシーは適用されません。

 

アカウント情報開示請求に記載する必要がある情報

適用法令に準拠してユーザーのアカウント情報を請求する際には、以下の情報を記載してください。

  • 対象のXアカウントのユーザー名とリンク(例: @Xsafety、https://twitter.com/twittersafety)、またはXの公開固有アカウントID番号(UID)。
  • 有効なPeriscopeユーザー名とリンク(例: @twittersafety、https://periscope.tv/twittersafety)。Periscopeのユーザー名を調べる方法については、こちらをご覧ください。
  • 請求する情報の詳細(例: 登録利用者の基本情報)、およびその情報と捜査との関連性。
    • 注記: 請求する情報が公開されていない(非公開ツイートなど)ことを確認してください。また、過度に範囲が広い請求や曖昧な請求には対応できません。
  • 有効な公式メールアドレス(例: name@agency.gov)。Xが開示請求を受け取った後で連絡する際に使用されます。
  • 捜査機関のレターヘッド(所定の正式な様式)を使用して発行されていること。
     

執行機関/捜査機関や政府組織によるユーザー情報の保管要請は、Xの法的請求提出サイトから提出できます(https://t.co/lrまたはhttps://legalrequests.twitter.com)。詳しい手順については、以下をご覧ください。

 

記録の作成

別段の合意がない限り、Xは該当する記録を電子形式(WordやTextEditなどの文書処理ソフトウェアで開くことができるテキストファイル)で提供しています。

 

記録の認証

生成時の整合性を確保するため、Xで生成される記録は電子署名されています。宣誓書が必要な場合は、提出時にその旨を明記してください。

 

実費の請求

Xは法令(例: 合衆国法典第18編第2706条)で許可されている範囲で、訴状に対応するための情報の作成にかかった実費の支払いを求める場合があります。

 

緊急開示要請


Xでは、Xのプライバシーポリシーに沿って、有効な緊急開示要請に応じてアカウント情報を執行機関/捜査機関に開示する場合があります。

Xでは、緊急開示要請を関連法に則って事案ごとに審査します。人命の危機または人体に深刻な危害をもたらす危険を伴う、差し迫った事態が発生していると確信できる情報があり、その危険を回避するために必要とされる、何らかの利用可能な情報をXが保有している場合には、それを提供することがあります。

 

緊急開示要請を行う方法

人命の危機または人体に深刻な危害をもたらす危険を伴う、差し迫った事態が発生しており、その危険を回避するために必要な情報をXが保有している場合には、執行機関/捜査機関の担当者はこちらの法的請求提出サイトから緊急開示要請を送信できます(最も迅速かつ効率的な要請方法です)。
 

以下の情報をすべて記載してください。

  • 執行機関/捜査機関のレターヘッド(所定の正式な様式)を使用した送付状に、緊急開示要請を送付すると記載する
  • 生命または身体に重大な危険が迫っている人物を特定する情報
  • 緊急事態の内容(例: 自殺の予告、テロ攻撃、爆弾脅迫)
  • 緊急事態を阻止するために情報の開示を要請する対象Xアカウントのユーザー名とリンク(例: @twittersafety、https://twitter.com/XSafety
  • Xに確認を依頼する特定のツイート
  • 開示を要請する特定の情報と、緊急事態を阻止するために当該情報が必要な理由
  • 要請の送信者である捜査機関の担当者の署名
  • 本件の状況に関するその他の詳細情報や背景情報
 

刑事共助条約


Xのポリシーでは、刑事共助条約(MLAT)または嘱託書により、適切な法的手続きに基づいて適切に発行された要請に迅速に対応するように規定されています。MLATの手続きに沿って要請を行う際には、その要請がMLATを利用して行われることを明記し、要請元の国の名前を記載するようにしてください。

 

コンテンツ削除請求


利用規約の遵守状況の確認を求める方法

捜査機関または政府機関の担当者が違法行為の可能性があるコンテンツを現地法違反の疑いでXから削除するよう要請する場合は、まずXルールを確認し、必要であれば、コンテンツがXの利用規約に違反しているかどうかを確認するようXに要請してください。Xルール利用規約への違反が疑われるコンテンツを報告する方法については、こちらをご覧ください。利用規約への違反が疑われるコンテンツを報告すると、その内容が確実にXの担当部署に送られ、迅速に手続きが進められます。XではXの透明性に関するレポートにおいて、6か月ごとにこのデータを開示しています。
 

コンテンツの表示制限を求める法的請求を提出する方法

利用規約への違反が疑われるコンテンツの確認を要請した後、当該コンテンツが現状では利用規約に違反していないという回答をXから得た場合には、Xの法的請求提出サイトを利用し、適切に記載された有効な法的請求を提出することで、そのコンテンツの表示を制限するよう依頼できます。この方法を使うことで、現地法に基づいたコンテンツの表示制限請求を最も速く効率的に提出できます。Xの利用規約への違反が疑われるコンテンツを確認するための報告をまだ行っていない場合は、コンテンツの表示制限を求める請求を提出しないでください。

問題となっている特定のツイートやアカウントを特定する情報に加えて、報告するコンテンツが違反していると思われる現地法をお知らせください。裁判所命令など、関連する法的文書が存在する場合は、請求を提出する際にファイルを添付してください([File attachments] セクションをご覧ください)。また、Xが請求内容を把握しやすいよう、たとえば現地法の文書が英語で記載されていない場合は、その英訳を用意するなど、参考になりそうな背景情報をすべてお知らせください。さらに、Xの担当部署が必要に応じて連絡を取れるように、執行機関/捜査機関や政府機関の有効な公式メールアドレス(例: name@agency.gov)も記載してください。Xでは可能な限り早急に、申請に関連する手続きを進めますが、同じ内容の申請が複数回提出された場合、手続きが効率的に進められず、対応が遅れることがあります。

Xは、法的に禁じられていない限り、該当するユーザーにコンテンツの表示が制限される法的請求が実施されることを速やかに通知し、請求の内容をそのままユーザーに伝えます。Xがそのユーザーに通知することを差し止めるには、その理由を請求内容に記載し、必要に応じて該当する関連法を引用するか、通知の差し止めの根拠となる文書を [添付ファイル] セクションでアップロードしてください。

政府機関や執行機関/捜査機関は、請求内容を紙に印刷したものを下記の連絡先に郵送することで、管轄地域内で違法と思われるコンテンツの表示制限を要請できます。EUまたは欧州経済領域内の地域の政府機関/執行機関/捜査機関の場合、アイルランドのX International Unlimited Company宛てに郵送してください(下の「連絡先情報」をご覧ください)。要請を郵送で提出する場合、対応までにより時間がかかりますので、あらかじめご了承ください。

詳細については、特定の国におけるコンテンツの表示制限に関するポリシーをご覧ください。

 

Xユーザーの支援


Xに登録したユーザーは、自身のアカウント情報(自身のXアカウントで送信したツイートなど)をダウンロードできます。ユーザーが自分のツイートをダウンロードする方法については、こちらのヘルプセンター記事をご覧ください。

また、ユーザーは自分のXアカウントのIPログなどのデータを、アカウントを使って直接取得できます。詳しくは、こちらのヘルプセンター記事をご覧ください。Xユーザーが、必要なデータを自身でダウンロードしようとして失敗した場合、プライバシーフォームを使ってXに要請するようにユーザーに指示してください。
 

その他の問題

Xアカウントの所有者がヘルプセンターを通じてXに直接問い合わせることで、ほとんどの問題を解決できます。違反を報告する方法の詳細については、こちらをご覧ください。
 

一般的なお問い合わせ

執行機関/捜査機関や政府機関の担当者からの一般的な問い合わせ(ユーザーデータの請求やコンテンツの削除要請を伴わないもの)については、ウェブフォームから送信できます。

 

請求の提出先


情報の保管要請、アカウント情報の開示請求(通常時および緊急時)、コンテンツの削除請求などの法的請求は、すべてXの法的請求提出サイト(t.co/lrまたはlegalrequests.twitter.com)から提出できます。

法的請求提出サイトで問題が発生した場合は、こちらのウェブフォームを使い、リクエストの種類に [その他のお問い合わせ] を選択してお問い合わせください。

この提出方法は便宜を図る目的で用意されており、管轄違いや適切な送達方法の欠如などの問題を免責するものではありません。

執行機関/捜査機関以外からの請求はヘルプセンターからお願いします。

 

連絡先情報


郵送先住所は以下のとおりです。

X Corp.
c/o Trust & Safety - Legal Policy
1355 Market Street, Suite 900
San Francisco, CA 94103

X International Unlimited Company
c/o Trust & Safety - Legal Policy
One Cumberland Place
Fenian Street
Dublin 2
D02 AX07
Ireland

この提出方法は便宜上のためだけのものであり、管轄違いや適切な送達方法の欠如などの問題を免責するものではありません。政府機関が法的請求を法的請求提出サイトから提出しない場合、対応までにより時間がかかりますので、あらかじめご了承ください。

この記事を共有する